LIFE
VECTER GLIDEのスピリット。
僕の志向は子供時代のスキーカルチャーの影響が強くて、少年時代を過ごしていた1970年代前半から80年代中盤を意識したプロダクトが好きですね。その時代のスキーギアってウェアも含めて、シンプルであったりモデルの一つ一つのステイタスが高かったり、とにかくかっこよかった。
だから自分でブランドを立ち上げるときも、シンプル&機能美を意識したモノづくりをしていきたいなと。その思いが積み重なってできたブランドが「VECTER GLIDE」なんですよね。インテリアとしても成立するような、たとえば洋服や絵を飾るように日常で使うものと同じトーンでプロダクトデザインを行なっています。
自然の景色を買う贅沢
スキーのギアづくりは自然を相手にしている仕事なので、家や事務所にも自然の要素は取り入れたいですね。東京にいるとなかなか難しいけど、窓から見える景色って凄く価値のあるものだと思うんです。家の中から山が見えて、空が見えて、星が見える環境。北海道にはそれができる土地がたくさんある。「自然の景色を買う贅沢」みたいな。それって理想的ですよね。木への思いもあって、内装にはなるべく木を多く使った建物が好きなんです。でもぜんぶ木で統一しちゃったらログハウスみたいになっちゃう。それだけじゃつまらないので、アイアンを使ったりして都会的なエッセンスをバランスよく加えて、今の事務所や住宅にも取り入れています。
アートとしてのスキーの楽しみ方。
今はマンション住まいで広いスペースは取れないけれど、好きな板を飾るスペースも作ってますね。ガレージに閉まっておくだけじゃもったいないじゃないですか。ちゃんとディスプレイしてあげて、板もブーツも魅せて収納。その中に雪山の写真やアートが混在していたり。都会にいても、スキーの楽しみ方は工夫次第ですよね。 事務所の中も、そういった意味では楽しめる場になっているのかな。スキーのワックスを塗るのが好きで、気に入った場所があればどこでも塗りたくて。もともとオフィス然とした感じがイヤだったのもあるけど、今の事務所は床を全部剥がして、いつでもどこでもワックスを塗れる環境にしていますね(笑)
PROFILE
MASAYUKI AKIBA
VECTER GLIDEプロデューサー
あきばまさゆき/北海道出身。3歳からスキーを始め、札幌ばんけいスキー場で毎日のように滑り、林道をナイターの灯りでそのまま滑って自宅に帰るという幼少期を過ごす。その後、競技スキーを始めオリンピック出場を目指すが、膝に怪我を負いその夢を断念。大学卒業後、プロスキーレーサー、全日本スキー連盟デモンストレーター、スキークロスレーサーとして国内外で活動。フリースキーへ活動を広げた後、2002年にスキーブランド「VECTER GLIDE」をスタートさせ、現在に至る。
VECTER GLIDEプロデューサー
あきばまさゆき/北海道出身。3歳からスキーを始め、札幌ばんけいスキー場で毎日のように滑り、林道をナイターの灯りでそのまま滑って自宅に帰るという幼少期を過ごす。その後、競技スキーを始めオリンピック出場を目指すが、膝に怪我を負いその夢を断念。大学卒業後、プロスキーレーサー、全日本スキー連盟デモンストレーター、スキークロスレーサーとして国内外で活動。フリースキーへ活動を広げた後、2002年にスキーブランド「VECTER GLIDE」をスタートさせ、現在に至る。
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